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5月, 2022の投稿を表示しています

コミュニケーションを育てるスイッチ

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  こんにちは、 四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室 塾長・ 学びスタジオ®︎ 代表の奧川えつひろです。 ご訪問いただき、ありがとうございます。 今回は、コミュニケーションについて書きます。 ❤︎コミュニケーションが高い人 このコミュニケーション能力の高い人は、 世の中がどのように変化しようとも、 人間関係を円滑に保てます。 ❤︎コミュニケーションを育てるには 子どもの「伝えたい」という気持ちを育てることです。 「伝えたい」という気持ちが、 コミュニケーションの始まりです。 コミュニケーションとは、 誰かと誰かとの間で何かを共有することです。 子どもは、 共有するという仕組みを、 少しずつ時間をかけてつくっていきます。 ❤︎子どものコミュニケーションの発達段階 ❶“子どもと大人との関係”が育つ 生後間もないころは、 子どもの発信に親が答えるという関係が育っていきます。 ❷“子どもとものの関係”が育つ おすわりやハイハイができるようになると、 周りにある“もの”にも関心が出てきます。 ものに手を出して触るなどして 関係がつくられていきます。 ❸“子どもと大人とものの関係(三項関係)”が育つ それから、 親とものを同時に意識し、 共有できるが関係が育ってきます。 子どもが「あー」と言いながら、 お母さんにおもちゃを差し出す。 赤ちゃんとお母さんとの間で、 おもちゃを共有している状態です。 ❤︎"伝えたい気持ち”を育てるスイッチ “三項関係”が育ってくることで、 子どものコミュニケーションが広がります。 三項関係がうまく働いて、 ことばが育っていくには、 3つのスイッチが入ることが大切です。 ❶子どもの心が動くと表現したくなるスイッチ 「楽しい」や「びっくり」など、 心が動く体験をすると、 思わず「アー!」「おぉ」と声を出すなど、 表現をしたくなります。 ❷表現したらわかってくれる相手がいるスイッチ 子どもが「楽しかった」「びっくりした」と表現したときに、 親が「楽しかったね~」「びっくりしたね~」と言ってあげる。 子どもの体験したことを親が共有してあげることも、 子どもの伝えたい気持ちを高めます。 ❸表現したら返してくれる、通じたスイッチ 子どもが声や体で表現すると、 親が「そうだね、〇〇だね」と返してあげる。 そんな応答的環境にいると、 子どもは自分の表現

"君だけの診断レポート"で学びに弾みを

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  こんにちは、 四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室 塾長・ 学びスタジオ®︎ 代表の奧川えつひろです。 ご訪問いただき、ありがとうございます。 今回、6月5日に行われる四谷大塚全国統一小学生テストの"君だけの診断レポート"について書きます。 ❤︎ "君だけの診断レポート" 四谷大塚の全国統一小学生テストを受けると、 その結果を、 "君だけの診断レポート"として、 一人一人に返ってきます。 全国統一小学生テストをつける度に、 その結果が蓄積されます。 ❤︎"学習のSPDサイクル"が学力を伸ばす 1年に2回、続けて受験すると、 "学習のSPDサイクル"が身につきます。 ❶See(現状を見る) "全国統一小学生テスト"を受験します。 ❷Plan(計画を立てる) 自己採点し、 "君だけの診断レポート"の返却面談で、 客観的なアドバイスに聞き、 「何をすべきか」を具体化します。 ❸Do(学習を継続する) 見直し勉強会で間違えた単元の確認し、 ジュニア予習シリーズや予習シリーズなどの教材で学習、 ホームワークで学習習慣を確立します。 そして、 次回の統一テストで最高点を目指します。 ❤︎模試は何のために受験するのか? 学力を測るためだけではありません。 現状を正しく把握して、 "学力を伸ばすための計画"を明確にして、 "目標"を決め、 達成に向かって努力します。 だから、学力は伸びます。 ❤︎模試は連続して受験することで学力が伸びる 模試は学力を伸ばす機会と考え、 繰り返し受験しながら課題を見つけることで 学力は伸びていきます。 ❤︎四谷大塚の"君だけの診断レポート"(全国統一小学生テストの成績表) ❶自分の位置がわかる 一緒に頑張る同級生の中で、 全国で、都道府県で、男女別で、 自分の位置が確認できます。 自分と同じように頑張っている仲間がいることに励まされます。 ❷課題がわかる 前回と比較し、復習すべき課題を知るこどができる 教科ごとに、難易度順に、 自分の正解・不正解が ビジュアル化され、 詳しく分析されているで現状を正確に知ることができます。 どの部分の復習が必要で、
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  こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。 ご訪問いただき、ありがとうございます。 今回は、誇りについて書きます。 ❤︎親の学歴とは関係ないと考える方がいい 学力は遺伝する とも 学力は遺伝しない とも 証明されていません。 だから、 学力を遺伝の影響を重視する考え方は、 ”努力をする”と真逆で有害だと思います。 ❤︎努力を大切にする 例え優秀な親の遺伝子を 受け継いだからといって、 やはり努力しなければ 才能をつぶしてしまうだけです。 遺伝子よりも努力が大事であり、 努力しだいで学力を伸ばすことができる、 と信じさせる言葉かけをしてあげましょう。 ❤︎「自分はバカだ」 もし、子どもが「自分はバカだ」と思ったなら、 その時点で、 それ以上勉強する意欲を失います。 ❤︎多少の嘘も方便、家系に誇りを持たせる 遺伝の関連性はわからないものの、 子どもに自信を持たせる方法の一つとして、 自分の家系に誇りを持たせることは大切です。 多少オーバー気味に 「うちの先祖にはこんなに偉い人がいた」 「うちは勉強ができる家系だよ」 「同じ血が流れているんだから、あなたも賢いはずだ」 ❤︎家系に誇りを持つと、努力できる 子どもにとっても「自分はどこから来たか」は、 大きな関心ごとです。 だから、 家系に誇りを持てることは、 「わたしもあの人のようにりっぱになりたい」 と大きな目標を持つきっかけになります。 「ぼくももっとできるはずだ」 と失敗に折れず、向上心を持ち続ける支えになります。 つまり、努力を惜しまない強い行動がとれます。 ❤︎努力をし続けると、感謝の気持ちに変わる そして、 努力をし続けると、 家系に誇りを持ち努力できたことに対して、 感謝の気持ちを抱けるようになります。 感謝の気持ちが育てば、 周りのことを考える余裕ができるようになり、 人間性が幅が拡がっていきます。 ❤︎まとめ。誇りが努力を育てる。 学力と遺伝の関連は証明されていません。 しかし、 家系に誇りを持つことは、 高い目標を持ち、 向上心を持ち続ける支えになります。 このように努力を続けていくと、 家系への誇りが 家系への感謝に変わり、 強さと優しさを持った人へと成長できます。

教え合うと成績が上がる

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  こんにちは、 四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室 塾長・ 学びスタジオ®︎ 代表の奧川えつひろです。 ご訪問いただき、ありがとうございます。 今回は、教え合いについて書きます。 ❤︎芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の大泥棒 地獄にいる大泥棒が、 生前に一つ良いこと、蜘蛛を助けたという善行をしていたので、 仏様が、天国から蜘蛛の糸を彼のいる地獄に垂らしました。 彼は、その糸によじのぼり始めました。 ふと下を見ると、沢山の人がその糸をよじのぼっています。 彼は「これはオレの糸だ、降りろ」と叫びます。 すると突然、蜘蛛の糸はぷつりと切れてしまい、彼は地獄へと、まっさかさまに落ちていきました。 それを見ていた仏様は悲しそうな顔をしました。 ❤︎受験が競争だと思うだけなら、『蜘蛛の糸』になるかもしれない 受験が、競争で、 1人でも多くのライバルを蹴落として勝ち抜く というイメージが強かったら、 お互いに排除し合ったり、 勉強させないように努力したりする方向に向かいます。 結果的に、 まわりの人だけでなく 無駄な時間を使い、 自分自身の学力を下げることになってしまいます。 ❤︎お互いに教え合う 逆に、 お互いに受験の情報を交換し合ったり、 勉強を教え合ったり、 ノートを貸し借りしている学校のほうが、 受験の合格率が高い傾向があります。 ❤︎灘高の校風 灘高には、 同級生同士で協力して 一緒に学力を高めていこうという校風があります。 東大合格者数日本一を目指して、 助け合いをして、 一緒に合格しようという気持ちが それぞれの生徒たちの中にあります。 ❤︎受験の勝者は、人付き合いに優れている だから、 受験の勝者は、 人情味に薄い、 人間性が欠落しているというのは間違っています。 むしろ受験勝者のほうが 人付き合いに優れた子が多い場合があります。 ❤︎ストレスを軽減につながる また、 受験というストレスに打ち勝つうえで、 支え合える友だちがたくさんいることは大きな強みとなります。 同じストレスを抱える者同士で、 共感し合いながら励ましていくことができるからです。 ストレスの軽減にもつながります。 ❤︎支えあうことは、人間的にも大きく成長できる 支え合いながら勉強する経験を通じて、 子どもは人間的にも大きく成長することができます。 共同体感覚は、 この助け合いの精神に通じています。 み

田舎育ちの子どもは、空間認識能力が高い

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  こんにちは、 四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室 塾長・ 学びスタジオ®︎ 代表の奧川えつひろです。 ご訪問いただき、ありがとうございます。 今回は、田舎育ちについて書きます。 ❤︎子育ては、都会か田舎か 子育ては、 教育リソースが豊富な都会かいい それとも 自然に囲まれてのびのび育つことができる田舎がいい ❤︎環境が認知機能に影響する 実際、 置かれた環境の文化的・地理的特性は、 その人の認知的特性に大きく影響することが 明らかになっています。 緑に囲まれた環境の方が、認知機能の発達が良いことがわかってきました。 ❤︎環境が精神機能に影響する 例えば、 小学生の子どもが、 都会での生活は、 精神疾患のリスクが高くなり、 ストレスなどによる 情動を処理する脳領域である"扁桃体"は、 より強く活性化されます。 よりネガティブな反応するということです。 一方、 緑の多い地域に住んでいる子どもは、 ストレスが解放され、 精神機能の健全に育むことができるようです。 ❤︎空間認識能力に影響する 田舎で育つ方が、生涯にわたって空間認識能力が優れています。 ❤︎整備されている都会 都会のように 整備され直線的でシンプルな地形を持つ都市で育つと、 地形などの立体構造や自分の位置や状況などの身体性情報について、 それほど高度な処理が必要ありません。 ❤︎複雑な田舎 田舎のように 整備されていない山や森のような 複雑な地形の中で子どもたちが遊ぶには、 俯瞰的視点を持ち、 頭の中で、 地形などの複雑な立体構造や 自分の位置や状況などの身体性情報を 処理していく必要があります。 ❤︎脳の可塑性が空間認識能力を育てる この空間認識に関わる能力については、 子どもの頃の育った環境の影響が、 生涯にわたって基盤となります。 ❤︎ナビゲーション能力が優れている 田舎で育った人の方が、 ナビゲーション能力が優れており、 それは生涯にわたって影響があります。 さらに、 育った環境の地形が 不規則的で複雑であるほど、 そのナビゲーション能力は高くなります。 ❤︎空間認識能力の必要性 ナビゲーション能力を含む 空間認識能力が人にとって重要な能力です。 これは、 進化学の視点からも示唆されています。 進化の中で、 道具を編み出したことが人の特徴の一つです。 このとき、 必要な立体的